国連高官 ミャンマーで会見

11月29日 5時42分
ミャンマー問題を担当する国連の高官が、２日間のミャンマー訪問を終えて２８日に現地で記者会見し、今月行われた総選挙について、民主化運動のリーダー、アウン・サン・スー・チーさんを排除して強行したなどの批判に対して軍事政権は誠実に答えるべきだと述べました。

国連でミャンマー問題を担当するナンビアール官房長は、２７日から２日間にわたって現地を訪問し、今月中旬に自宅軟禁を解除されたアウン・サン・スー・チーさんや、さきの総選挙で圧勝した軍事政権側の政党の代表などと会談しました。訪問を終えて２８日に現地で記者会見したナンビアール官房長は、スー・チーさんの自宅軟禁を軍事政権が解除したことについては、一定の進歩だという認識を示しました。その一方で、２０年ぶりに行われた総選挙については「多くの関係者が選挙の過程や結果について強い懸念を示している」と述べたうえで、民主化運動のリーダーのスー・チーさんを排除したなどの批判に対し、軍事政権側がしんしに耳を傾け、誠実に答えるべきだという考えを示しました。また、ナンビアール官房長は、総選挙で圧勝した軍事政権側の政党が新政権を主導することが確実ななか、軍事政権がスー・チーさんらを排除せずに新しい国作りを進めていくことを強く求めました。

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