＜ミャンマー＞次期大統領 ３０人の閣僚名簿を国会に提出

毎日新聞 2月9日(水)20時46分配信

　【バンコク西尾英之】ミャンマーのテインセイン次期大統領（現首相）は９日、近く発足する新政権の閣僚となる３０人の名簿を国会に提出した。大部分が軍出身者で、現政権の閣僚や副大臣がほぼ半数を占める。民政移管後の新政権が軍部の強い影響下に置かれることが、改めて浮き彫りになった。

　名簿は氏名が列記されているだけで、誰がどのポストに就くのかは不明。

　３０人のうち民間出身者は、国会議事堂を建設した軍事政権に近い大手建設企業経営者や、地方都市の医師など数人にとどまっている。また少数民族出身者は一人も含まれていない。

　現政権の主要閣僚では、ニャンウィン外相やテーウ農業・かんがい相らが名簿から外れた。