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ビルマ市民フォーラム メールマガジン 2009/5/8
People's Forum on Burma
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ビルマ情報ネットワーク(BurmaInfo)からのメールを転送させていただき
ます。
(重複の際は何卒ご容赦ください。)
PFB事務局
http://www1.jca.apc.org/pfb/
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以下、ご紹介させていただきます。
ビルマ情報ネットワーク (http://www.burmainfo.org)
箱田徹
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報道発表(報告書発表) 日本語訳
ヒューマン・ライツ・ウォッチ www.hrw.org
ビルマ:サイクロンから1年 弾圧は続く
投獄された活動家と草の根の援助要員を釈放せよ
英語オリジナル:http://www.hrw.org/en/news/2009/04/30/burma-one-year-after-cyclone-repression-continues
(ニューヨーク、2009年5月1日) - サイクロン「ナルギス」がビルマに未曾有の
被害を引き起こして今月2日で1年が経つ。「ビルマ軍事政権は被災者に独自に人
道援助を提供した、あるいは政府の対応を批判としたとして投獄されている人々
をすべて釈放すべきだ」ヒューマン・ライツ・ウォッチは今日、このように述べ
た。サイクロン「ナルギス」は2008年5月2日にビルマのイラワジデルタ地域を襲っ
た。約14万人が亡くなったとされ、240万人が甚大な被害を受けた。
サイクロンの襲来直後、ビルマ政府は援助活動をなかなか本格実施せず、国際人
道機関に対しては被災地へのアクセスの許可を渋った。また今日までに、サイク
ロン被災者の救援活動を行おうとした国内の援助要員のうち、ビルマの超人気喜
劇俳優ザガナ氏など少なくとも21人に不当判決を下し、投獄している。
「サイクロン被災者の基本的自由は、サイクロン以前とほとんど変わらず制限さ
れたままだ。ドナー側、および中国などビルマ軍政の友好国は、軍政幹部に対し
て、ザガナ氏ら被災者支援を行った活動家を釈放するよう強く働きかけるべきだ」
ヒューマン・ライツ・ウォッチのアジア局長代理エレーン・ピアソンはこのよ
うに述べた。
ザガナ氏は草の根ボランティア数百人を組織し、援助物資の募集とサイクロン被
災地での配付を行っており、外国メディアの取材に対してビルマ軍事政権=国家
平和発展評議会(SPDC)を批判した。当局は2008年6月に氏を「公序紊乱」などの
容疑で逮捕。氏は不当な裁判によって59年の刑を下され、その後に刑期は35年に
減刑された。現在カチン州ミッチーナの刑務所に収監されているが、これには明
らかに家族と引き離す意図がある。ザガナ氏の家族は、氏の健康がすぐれないに
も関わらず、十分な治療を与えられていないと訴えている。
ヒューマン・ライツ・ウォッチはまた、援助機関が忍耐強く援助活動を行う一方
で、ビルマ政府は、サイクロン復興のための支出を透明性が確保された形で大幅
に増やす必要があると述べた。
昨年のサイクロン「ナルギス」襲来後、ビルマ政府は、人道援助機関が援助物資
を輸送し、被災地で配付するのに必要なアクセスを得るための初期段階での努力
を妨害。軍政は緊急事態に対処する経験を積んだ外国の人道援助要員へのビザ発
給を拒否した。またアメリカ合衆国、イギリスとフランスの派遣した軍艦の援助
物資を最後まで陸揚げすることを許可せず、貴重な時間を浪費し、避けられたは
ずの被害を発生させた。
潘基文国連事務局長がデルタ地帯を訪問した5月末には状況は改善した。国連と
東南アジア諸国連合(ASEAN)はビルマ政府との協定を仲介。この三者は「三者
コア・グループ」(TCG)を設置し、援助とその後の復興事業を調整する上で中
心的な役割を果たした。同グループの設置以来、依然若干の規制は実施されてい
るが、支援要員と人道援助要員へのアクセスは徐々に改善されている。
投獄中の活動家の釈放を
サイクロンの直後から、ビルマ国内の民間団体や仏教僧、キリスト教系の慈善団
体、以前から活動していた国際組織の現地スタッフらが、きわめて困難な状況下
で、当局による移動や被災地へのアクセスの制限を何とかすりぬけつつ、被災地
で救援活動を行った。こうした人々の活動がなければ、救援は遅れ、死者の数は
もっと増えていたと思われる。
こうした努力に対し、政府は続く数ヵ月の間に、ザガナ氏ら、救援活動に関わっ
た少なくとも21人を逮捕した。
ザガナ氏以外にも、次の援助関係者が投獄されている
・エイカインウー氏(24)は『エコ・ヴィジョン・ジャーナル』誌記者で2年の刑、
チョーチョーテイン氏は『ウィークリー・ジャーナル』誌の元記者で7年の刑を
宣告されている。この2人のジャーナリストは2008年7月、サイクロン被災者をラ
ングーン(ヤンゴン)に案内し、被災者が赤十字国際委員会と国連開発計画に面
会した際に通訳を務めたあと逮捕された。
・ミンテイントゥン氏は2008年7月に逮捕され、非公開裁判を経て2009年3月に17
年の刑を宣告された。氏はマレーシアに住むビルマ人移民労働者だったが、サイ
クロン後にマレーシアで募った寄付を元手にして、援助物資を配付するためビル
マに帰国していた。
・医師のネイウィン氏は2008年6月14日に、サイクロン被災者の埋葬費カンパを
行ったとして、娘のピョーピョーアウン氏と共に逮捕・投獄された。この親子は
「死者埋葬グループ」を結成したところだった。ネイウィン氏は1989年~2005年
まで政治活動を理由に投獄されていた。二人は2009年2月に非合法結社法違反容
疑で起訴された。同法は「法と秩序、平和と安定、または安全で確実な通信・交
通を何らかの形で阻害するかもしれない行為を試み、扇動し、奨励し、あるいは
教唆するか……または……政府機構の秩序に影響を与えるか、それを破壊するか
もしれない行為を試み、扇動し、奨励し、あるいは教唆する組織」を全面的に禁
止している。ピョーピョーアウン氏はさらに「公序紊乱」を引き起こす文書を発
表したことでも有罪判決を受けた。
・現在も収監されており、既に判決が出ているか、まだ公判審理中の援助関係者
は次の通り(敬称略)である。チョーチョータン、テットゾー、アウンチョーサ
ン(いずれもジャーナリスト)、ミャットゥ(元政治囚)、ティンティンチョー、
インインウィン(両人とも「88世代学生」グループ)、リンテッナイン、ポンペ
イッチウェ、セインヤザートゥン、ウェイリンアウン(いずれも学生活動家)、
チョーチョティン、ニーミョフライン、テインジーウー(いずれも国民民主連盟
=NLD党員)、ゾーナイン(俳優)、ニャントゥン(現地の援助活動家)
「サイクロン「ナルギス」の被災者に対するビルマ政府の無関心さに光を当てた
として投獄された援助関係者や活動家の悲惨な境遇からは、ビルマ軍政の偽善ぶ
りがはっきり見てとれる。ビルマ政府は自分たちの手柄になるときは海外からの
支援金や援助を喜んで受け入れるが、過酷な状況にある被災者を自らの手で救お
うとする決意にあふれた人々は容赦なく弾圧している」 ピアソンはこのように
述べた。
ビルマ政府は自ら援助を行うべき
「三者コア・グループ」(TCG)は今年2月に「ナルギス後復興準備計画」
(PONREPP)を発表。この計画は、同グループによれば「生産的な生活、健康な
生活、安心の出来る生活を促進するための人間中心のアプローチ」である。この
計画は6億9千万ドル(690億円)の資金を必要としているが、現在までに集まっ
たのは3億ドル(300億円)である。計画によると、ビルマ政府は、10億ドル
(1000億円)を超すと推計される復興資金を確保するため、こうした国際社会の
支援額と同額を拠出することとされている。しかし、政府がこれまでに実際にど
れだけの額の拠出を約束したのか、あるいは実際に拠出したのかはまったく明ら
かにされていない。
ヒューマン・ライツ・ウォッチは、ビルマ政府は、復興事業に対して十分な額を
拠出することで、自らのコミットメントを示すべきであると述べた。ビルマ政府
は約35億ドル(3500億円)の外貨準備を有し、天然ガス輸出により毎月約1億
5000万ドル(150億円)の収入があると見られる。政府が実際にどれだけの額を
復興事業に用いたのかは定かではないが、ともかくビルマ政府は、国内のほかの
場所についてはインフラ事業を行っている。その一例は、ビルマの都市からはる
か遠くにつくられた、贅を尽くした仏教寺院、官庁街、複数車線の自動車専用道
路に修繕されたばかりの空港を備えた新首都ネーピドーである。
ビルマ軍事政権が、ビルマ国内の多くの貧困層のための食糧や保健、教育に資金
を使わず、軍事費や新首都ネピードーの建設などの貧困層の裨益しない大規模プ
ロジェクトに資金をつぎ込んでいることを、ビルマの活動家は長年批判をしてき
た。たとえば、ビルマ国内でHIV/AIDSが広範に流行しており、国際組織や地元の
コミュニティーグループがHIVと生きる人びとの予防サービスを行うために多大
な努力をしているにも拘わらず、最も最近の統計によると、ビルマ軍事政権は、
国内のHIV/AIDSプロジェクトに年に20万ドル(2000万円)以下しか使っていない。
「ビルマ軍政幹部は、政府資産を自国民の福祉に投入する代わりに、自分たちの
ポケットに押し込んでしまうことで悪名高い。ドナーたちは、サイクロン復興事
業を資金面で可能にするため、軍政は自らの資産の一部を用いるべきだと強く主
張すべきだ」 ピアソンはこのように述べた。
ドナー側は、援助が最も弱い立場の人々に確実に届くようしなければならない
ヒューマン・ライツ・ウォッチは、2008年7月に、詳細な書簡を発表した。そし
てドナー側に対し、人道援助機関が公平性、アカウンタビリティ、コミュニティ
参加という国際基準に従って援助を実施することができるよう、ビルマ軍事政権
に対し、人道援助機関が必要とするアクセスを許可するようはたらきかけること
を求めた。ヒューマン・ライツ・ウォッチは国際社会に対し、援助が、支援をもっ
とも必要とする人々に確実に届くようにした上で、復旧事業の成功に必要な資金
をプレッジするよう求めた。イラワジデルタの状況は確かに大きく改善している
が、これらの諸原則は現在も有効であり、支援活動の基準となるべきものである。
ヒューマン・ライツ・ウォッチは、連邦団結発展協会(USDA)のような政府を後
ろ盾とする組織や、軍政幹部と緊密な関係にある民間企業、とくに米・豪・EUの
制裁リストに載っている会社については、国際社会が資金提供して行われる復興
事業には絶対に関与させないよう求めた。
USDAはビルマ国内の政治弾圧と人権侵害に深く関与する官製大衆団体である。ビ
ルマ政府はこれまでも、繰り返し、同国内で活動する人道援助機関にUSDAとの協
力を強要しようとしてきた。ヒューマン・ライツ・ウォッチは、同協会が人権侵
害に関与していることに長年懸念を表明してきた。2007年9月のラングーンでの
大規模な抗議行動の際には、USDAの民兵部門と、関係する民兵組織である「スワ
ン・アシン」が各所で投入され、非暴力のデモ参加者の身柄の拘束や殴打、脅迫
を行っていた。国連機関は、USDAがこうした弾圧に加わっていることを踏まえて、
この団体と共同で開発事業を行うことを避けてきた。
ヒューマン・ライツ・ウォッチは、確かに大量の時間とお金がイラワジデルタに
使われているが、ビルマのほかの地域の人道状況はきわめて深刻なままである、
と述べた。『国連人間開発報告書』最新版では、ビルマは177の国・地域のうち
132位だった。深刻な貧困が引き続き重大な問題となっており援助の増額と開発
の振興が必要とされる地域は、アラカン州北西部、チン州、東部ビルマの紛争地
帯である。食糧農業機関(FAO)と世界食糧計画(WFP)が行った最近の調査によると、
これらの地域には厳しい貧困と栄養失調の問題が存在している。しかし、援助関
係者とその活動内容に関して政府が規制を加えているため、抑圧的な軍政が作り
出した衛生状態と生活条件の悪化という事態を解決するためにビルマが緊急に必
要としている援助活動の拡大が阻害されいてる。
2006年2月にビルマ政府が定めた移動と事業展開に関する規制によって、プロジェ
クトの承認にはかなり時間がかかるようになり、政府の役人が外国の援助要員の
行き先すべてについてくるようになった。赤十字国際委員会は、2006年の早い時
期から、刑務所を政府から独立して訪問して民族紛争地域をモニタリングすると
いう重要な事業の実施の許可を得られていない。
「現状を憂慮するドナー国政府やビルマの活動家は、サイクロンの被害が甚大だっ
た地域でのアクセスや政府の協力体制が改善されたことがビルマのそのほかの地
域についても状況の改善をもたらすことを、希望している。だが残念ながら、そ
のほかの地域では、こうした改善の兆候はない」 ピアソンはこのように述べた。
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サイクロン・ナルギスから1年後のイラワジデルタで最近撮影された写真のスラ
イドショーは次のURLからご覧いただけます
http://www.hrw.org/en/features/burma-one-year-after-cyclone-nargis
ブラッド・アダムズ(アジア局長)によるビルマの人権状況についての解説付き
スライドショーは以下のURLからご覧いただけます
http://www.hrw.org/en/features/burma-cyclone-donors-should-ensure-transparency-and-accountability-0
クリスチャン・ホルストの写真とゲティ・イメージズのルポをお求めの方は、次
までご連絡ください
christina.cahill@gettyimages.com
+1-646-613-4187
ヒューマン・ライツ・ウォッチが2008年7月に支援国・機関に向けた発行した書
簡は次のURLを参照
http://www.hrw.org/en/news/2008/07/22/letter-donors-reconstruction-after-cyclone-nargis
ヒューマン・ライツ・ウォッチの2009年版年次報告のビルマの章は以下のURLか
らご覧ください
http://www.hrw.org/en/node/79297
Where there's political will, there is a way
政治的な意思がある一方、方法がある
စစ္မွန္တဲ့ခိုင္မာတဲ့နိုင္ငံေရးခံယူခ်က္ရိွရင္ႀကိဳးစားမႈရိွရင္ နိုင္ငံေရးအေျဖ
ထြက္ရပ္လမ္းဟာေသခ်ာေပါက္ရိွတယ္
Burmese Translation-Phone Hlaing-fwubc
စစ္မွန္တဲ့ခိုင္မာတဲ့နိုင္ငံေရးခံယူခ်က္ရိွရင္ႀကိဳးစားမႈရိွရင္ နိုင္ငံေရးအေျဖ
ထြက္ရပ္လမ္းဟာေသခ်ာေပါက္ရိွတယ္
Burmese Translation-Phone Hlaing-fwubc
Saturday, May 9, 2009
Fw: [burmainfo] FW: ビルマ:サイクロンから1年 弾圧は続く(ヒューマン・ライツ・ウォッチ、2009年5月1日)
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